ホークス王手で迎える日本S第5戦 ヤクルトが巻き返すためのポイントは?
ヤクルト崖っぷちも…絶不調だったバレンティンは「いい兆しを見せ始めた」
28日の日本シリーズ第4戦はソフトバンクが6-4で勝利し、2年連続の日本一に王手をかけた。27日の第3戦で主砲の山田が史上初の3本塁打を放ち、今シリーズ初勝利で反撃の狼煙を上げていたヤクルトだったが、相手バッテリーの巧みな配球にも惑わされて打線が沈黙。ついに崖っぷちに追い込まれた。
29日の第5戦でヤクルトが踏みとどまるためには、何がポイントになるのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍した野口寿浩氏は「バレンティンがいい兆しを見せ始めた」とポジティブな要素を挙げる。
シーズン終盤に復帰した“ホームランキング”は、第4戦の1打席目まで4打席連続三振を喫するなど10打席ノーヒットだった。しかし、4回に摂津からレフト前にシリーズ初ヒットを放つと、6回にも右前打。ホームランではないものの、ようやく沈黙を破った。
7回の4打席目は千賀の前に右飛に倒れたものの、野口氏は「ひょっとしたらと思わせてくれる凡打だった」と振り返る。
「振り遅れではあったけれど、あれだけバットを振って『ミスショット』というべき凡打をした。今までなら、とんでもなく振り遅れて空振り三振していたと思いますが、打球がフェアゾーンに入り始めた。ソフトバンクの第5戦の先発がスタンリッジなら、千賀ほど球は速くないですし、『ひょっとしたら(打つのではないか)』という感じがします」