田中将大、肘の骨棘除去手術で靭帯の負担が軽減される可能性も?

遊離軟骨除去で肘の痛みが軽減、可動域が改善して靭帯の負担が軽減する?

 新盛院長はこう説明している。楽天時代から右肘に潜んでいた遊離軟骨が今季になって関節内で痛みを生む箇所に移動し、肘の可動域を狭めた可能性があるという。

 今回の遊離軟骨と靱帯損傷にはどんな相関関係があるのだろうか。

「田中選手は昨年の夏に痛めた右肘の内側靭帯の問題との関連性は、現時点では明言できません。ですが、遊離軟骨を除去したことで、痛みが軽減し、可動域が改善した場合は内側靭帯にかかる負担も軽減されるシナリオも十分に考えられます。肘の靱帯の状況が好転する可能性もあります」

 ねずみの影響で肘に痛みが生まれていた場合、痛みの原因が除去されることで、可動域の問題が改善される可能性はあるというのだ。その場合、肘の靱帯にかかっていた負担が軽減されるという好影響も期待できるという。

 しかし、肘の靭帯の問題や遊離軟骨・骨棘など肘のトラブルを抱えていることは事実であり楽観視をすることは出来ないようだ。完治への鍵はリハビリで性急な復帰を目指さないことだと同院長は指摘する。

「いずれにしてもリハビリにどれくらい時間をかけるかがポイントになるでしょう。報道では、投球練習再開にに6週間と出ていますが、本格的な投球練習再開や試合で投げられるようになるまでには、月単位での時間がかかると思われます。

 一流の医療スタッフの下、慎重に時間をかけてリハビリを進めることになるとは思いますが、世界的に期待されている選手でもあります。早期復帰に対するプレッシャーがかかるケースも予想されます。遊離軟骨の問題が改善しても、滑膜の炎症が慢性的に起きれば痛みが続くケースもあります」

 来年2月中旬のヤンキースのキャンプインまで回復の時間を十分に取ること。そして、滑膜の炎症を取り除くことが後遺症を避ける重要なファクターになるという。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY