「泣いて朝まで寝られず…」 ドラフト“指名漏れ”選手たちの意地

谷田と河原、指名漏れを味わった2人が早慶戦で激突

 そうした点で新たに注目したいのが、慶大・谷田と早大・河原だ。ともに指名漏れを味わった2人が、31日から始まる早慶戦で互いのリーグ優勝をかけて激突するのだ。

「高橋由伸2世」といわれる谷田はリーグ戦現役1位の通算15本塁打を放ち、上位候補ともいわれていたが、まさかの指名漏れとなった。ドラフト翌日には「ここからまた2年後を目指します。現実を受け止め、全てを力に変えて、そしてまた今日から頑張ります。人間万事塞翁が馬。最高の2年間にします。この2年間を見てやって応援してやってください」とツイッター上で記したことが報じられるなど、必死に前を向いているようだ。

 さらに、名門・大阪桐蔭出身の河原といえば、勝負強いバッティングと巧みなバットコントロールが売りだ。指名はされなかったが、目下21試合連続安打中で、リーグ記録にあと1試合に迫っている。

 4季連続で両校の優勝をかけて行われる大一番。谷田は4番、河原は主将と、チームの柱となる役割を担っているだけに、屈辱を振り払う心の強さがあるかどうかが、優勝を左右する一つのポイントになる。ともに社会人を経て2年後にプロを目指すという2人だが、この秋に指名しなかったスカウト陣を後悔させる活躍を見せ、優勝に導けるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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