2年前にWS制覇のRソックス 上原浩治の歓喜の瞬間が改めて取り上げられる
街に希望の光を差し込ませた世界一
メジャー屈指の人気球団にとって、この優勝の意味は、95年ぶりに本拠地での世界一を達成したというだけではなかった。この年、4月15日に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件を経て、「Boston Strong」という合言葉と共に決して高くなかった下馬評を覆したレッドソックス。ワールドチャンピオンとなったこの日も、フェンウェイパークのセンターには「B Strong」の模様が芝にはデザインされていた。
この年のレッドソックスの快進撃は歴史の1ページを塗り替えただけではなく、街に希望の光を差し込ませるものとなった。記事では、当時のチームに在籍したジョニー・ゴームスの言葉と共に記事を結んでいる。
「ただ単純に勝ち負けの数字が、街へ対する僕らチームの想いや結束を表すわけではないんだ。ボストンという街の勢いと想いにレッドソックスが乗っかったんだ、その勢いから途中で降ろさせてはもらえなかったわけだけどね」
2年が経過した現在も色褪せないレッドソックス世界一の記憶。その中心に上原はいた。来季も守護神として、3年ぶりの頂点を目指すことになる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count