「それでもやることは変わらない」―突然の自由契約、巨人1年目左腕の挑戦
左肩故障からの復帰を目指すGドラ4左腕田中、突然の自由契約にその胸中は…
巨人は10月29日、田中大輝投手を自由契約にすると発表した。支配下登録から育成契約にするための処置だった。戦力外になったわけではなく、育成契約を結ぶためには1度、自由契約にしなくてはならない。そのため、このような発表の形となった。
昨年、ドラフト4位で巨人に入団した投手で今シーズンの2軍戦登板はなかった。国学院大時代にはエースとして東都リーグでプレー。4年春には4戦4勝とドラフト上位候補となり、大学日本代表に選ばれたほどの実力左腕。しかし、その後、左肩を痛め、秋のリーグ戦も登板はなく、今日まで実戦登板はない。
ケガをしていなければドラフト1位クラスの投手。直球は140キロ中盤も、カーブ、スライダー、チェンジアップと器用に操ることができ、コントロールもいい。巨人はその能力を高く評価し、復帰さえすれば1軍ローテに入れる存在と見込んで獲得した。
当初は今年の夏頃に実戦復帰するプランを立てていたものの、田中は「よくなったり、悪くなったりの繰り返しです」と、遠投ができるくらいの回復を見せてはいるが一進一退を続けているという。