リーグ屈指のクローザーがズラリ 増井、松井、山崎、澤村…侍守護神は誰に?
今季シーズンが進むにつれて力を発揮した澤村、セットアッパーとしても魅力的
澤村は前回のWBCにも選ばれていたが、この時は先発投手として力を評価されてのもの。実際は中継ぎ登板だったが、今回は違う。巨人でクローザーを任されて、抑えの地位を確立。シーズン終盤になるにつれて力を発揮した。
7月は10登板で防御率は0・84。8月は7登板で1・00.9月は11登板で0・69と成績を残した。体がリリーフピッチャーになってから初めての日本代表入り。いい仕上がりを印象付ける内容だった。
ただ、澤村は他のクローザーにはない強みを持っている。それは2イニング投げる「回マタギ」でも安定して力を発揮できること。抑え投手の大半が勝利している試合でセーブのつく場面の1イニングという印象はあるが、澤村の場合は今季登板数60に対して、イニング数が68回1/3と大きく上回っている。それだけセーブのつく場面に関係なく、登板してきた。クローザーの力を持ちながら、それ以上の働きと役目を持たせるセットアッパーに据えても、十分に相手にとっては脅威になりそうだ。
増井か、松井か、山崎か、それとも澤村か。小久保監督の決断はいかに――。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count