イチローの投球に“1位評価” 「野手として最高に効率的なフォームの持ち主」

「序盤の不安定さとストイックなフィニッシュという珍しいブレンドの一例」

「イチローは生涯の夢を叶えた。8回裏、フィリーズの下位打線が控える中、マウンドに立った。ファストボールを10球投げ込み、6球のスライダーと2球のチェンジアップを投じ、(投手ではない)41歳としては立派な球速と堅実な武器を見せつけた。イチローは素晴らしいキャリアの物語に興味深い逸話をまた一つ加えることに成功した」

 寸評ではこのように指摘。リーグMVP、メジャー歴代最多のシーズン安打、MLBオールスター史上初のランニングホームランなど様々な記録を持つレジェンドが、新たな伝説を築いたとしている。

 ただ、投球フォームのバランスについては「弱い」と評価。イチローの投球フォームは一塁側に傾き、左足を上げながら、踏みこむ際に後ろに重心がかかりすぎる傾向があるという。だが、「ほぼ完璧な姿勢でピッチングは締めくくられる。序盤の不安定さとストイックなフィニッシュという珍しいブレンドの一例だ」としている。

 勢いについては「素晴らしい勢いとともにピッチングをスタートさせる。臀部を前方に移動させ、序盤は勢いとともに推進力を湛えている。だが、イチローは通常とは異なり、踏みこむ際の2番目のギアでスローダウンする。プレートまでの足さばきは非常に慎重だ」と分析。体の回転、ひねりには「不安定だが、ピーク時には上半身に負荷をかけながら、いいタメを見せる。印象的な球速を生み出している」とまずまずの評価を与えている。

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