DeNAは弱点を埋める満点ドラフト!? 神宮V左腕、U21代表豪腕、即戦力捕手も
3位以降も着実にセンターラインを補強、育成2位では今夏甲子園3本塁打男も
【ドラフト3位・柴田竜拓内野手(国学院大)】
即戦力投手を2人指名した後、大学トップクラスの遊撃守備を誇る内野手を選択した。
今季の開幕スタメンは、日本新薬からドラフト3位で入団した倉本が勝ち取り、102試合の出場を果たした。しかし、98年の日本一含め、長年ショートの座を不動のものとした石井琢朗(現広島コーチ)が2008年に去って以来、このポジションを固定できていない。
身長167センチと小柄な左打者。通算2432安打を記録した名手のように、横浜の地で正遊撃手の座をつかめるか。
【ドラフト4位・戸柱恭孝捕手(NTT西日本)】
1位指名の今永の駒大時代の3年先輩。9日まで行われた社会人野球日本選手権では正捕手としてチームをベスト8に導いた。
配球力は社会人野球の舞台で更に磨きがかかり、念願のプロ入り。固定できていない捕手陣だけに、将来の正捕手はもちろん、1年目から即戦力の活躍も狙えそうだ。
そのほか5位以降では189cmの長身右腕・綾部翔投手(霞ケ浦)を指名。将来のエース候補として育成できるか。6位では青柳昴樹外野手(大阪桐蔭)を獲得した。スラッガーが数多く育つチームで成長を遂げられるか。
7位では野川拓斗投手(鷲宮製作所)を指名。育成ドラフトでは1位で網谷圭将捕手(千葉英和高)、同2位で今夏の甲子園で3本塁打の長距離砲・山本武白志内野手(九州国際大附)、同3位で田村丈投手(関学大卒)を指名した。
来季はラミレス新監督を迎え、新たなスタートを切る。4年間中畑前監督が残した下地をもとに、弱点を埋めていくことができるか。今回指名された選手たちの活躍も大きく影響しそうだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count