米国戦に先発の菅野が抱く、国際大会への思い 「新鮮な気持ちを忘れずに」
「その時も今も変わらないのは、自分の力がどこまで通用するかという期待」
「いいピッチャーが打ち込まれてましたので、正直、怖かったですよ。感覚も違いますし。大学生ならヒットという当たりがフェンスを越えていましたので」
その中で、がむしゃらにキューバ打線に挑んでいった。その気持ちは現在も持ち続けている。
「その時も今も変わらないのは、自分の力がどこまで通用するかという期待、楽しみ。それは当時のままです。新鮮な気持ちを忘れずに、当時のことを思い出してマウンドに上がることが出来れば」
小久保監督は菅野に対して「日本の(ピッチャーの)1番いいところというのは、キレとコントロール。(米国や中南米の)相手は真っ向勝負には強い。コーナーを突いていってほしい」と要求した。
メジャーリーガーは出場していないとはいえ、米国の力は侮れない。思わぬバッターにホームランを浴び、1球が命取りとなる可能性も十分にある。そんな相手に自分の力がどこまで通用するのか。そう思えるからこそ、菅野は「ワクワク」する。
日本を1位通過に導くピッチングに期待がかかる。
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清水友博●文 text by Tomohiro Shimizu