プレミア12で侍打線を牽引する中田と筒香 強い信頼関係が生む「相乗効果」

中田に全幅の信頼寄せる筒香「後ろに中田さんがいるので、つないだら何とかしてくれる」

 しかし、直後の8回、2死一塁で筒香が四球でつなぐと、続く中田がレフト線へ値千金の勝ち越しタイムリーツーベース。試合後、「僕も普段、エラーしてみなさんにカバーしてもらっている。筒香が目測を誤って点を取られた時に何とかしてあげたいと思った」と振り返った。

 そして、米国戦では筒香が3打席連続タイムリー、中田が決勝3ランと揃って大暴れ。筒香は「後ろに中田さんがいるので、何とかつないだらという気持ちでした。僕もすごく気楽な気持ちで打ててます。つないだら何とかしてくれるので」と後ろを打つ先輩の存在がいかに大きいかを明かし、中田も「筒香の同点タイムリーで楽な気持ちで打席に入れて、結果的にホームランという形で仕事ができて本当に良かった」と後輩に感謝した。

 筒香は当初、前に中村、後ろに中田とパ・リーグを代表する強打者に挟まれる自身の打順について「変な感じがした」というが、今はそれを力に変えている。

「後ろに中田さんがいるので、つないだら何とかしてくれる。変な力みなく打席に入れている」

 この試合で左中間、センター前、センター前と打球を飛ばしたように、逆方向を意識したつなぎの打撃でチームに貢献。絶好調の中田が後ろに控えるからこそ、思考回路はよりシンプルになり、いい流れが生まれている。そして、責任感のある中田はそれを意気に感じ、チャンスで期待に応える。“相乗効果”が生まれている。

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