ドラフト戦略に見るホークスの未来 数年後はさらなる黄金期到来か

今年のドラフトは狙い通りの結果に

 将来的な投手王国の誕生を予感させた。去る10月22日、都内のホテルで開催されたドラフト会議。その後の日本シリーズで2年連続の日本一に輝いたソフトバンクは、以下の6選手を指名した。

○1巡目 高橋純平 投手 県岐阜商高
○2巡目 小澤怜史 投手 日大三島高
○3巡目 谷川原健太 捕手 豊橋中央高
○4巡目 茶谷健太 投手 帝京三高
○5巡目 黒瀬健太 内野手 初芝橋本高
○6巡目 川瀬晃 内野手 大分商高

 6選手全員が高校生。これは、はなからの狙い通りで、ほぼ100点に近い指名だったという。充実の戦力層を誇るソフトバンクだけに、即戦力ではなく、素材、将来性を最重要視したドラフト戦略だったといえる。球団としては、73年以来の高校生のみの指名だ。

 まず、今ドラフトで最大の目玉だった高校NO1右腕の高橋純平の交渉権を獲得出来たことが何より大きい。日本ハム、中日と3球団の競合となったが、くじ引き役を託された工藤公康監督が3番目に残ったクジを引くと、見事に当たりクジを引き当てた。

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