ドラフト戦略に見るホークスの未来 数年後はさらなる黄金期到来か

若手投手に好素材、順調に成長すれば、3年後はさらなる黄金時代到来へ

 この充実した台所事情から、即戦力投手の獲得の必要性はあまりなく、球団は3年後、5年後を見据えたドラフト戦略を練ることが出来た。明確なチーム編成の戦略の賜物である。

 高橋、小澤は将来的はエース候補として十分な素材。昨年のドラフト1位で指名した盛岡大付の松本裕樹もいる。

 負傷もあり、今季は徹底して体作りに取り組み、来季はファームでの登板を積む方針。同じくドラフト4位で大分商高から指名した笠谷俊介も、チーム内では上々の評価を得ている。こちらも楽しみな素材である。

 22歳の武田を除くと、現在のローテの中心選手たちは30歳前後。数年後に世代交代の波が訪れることは想像に難くない。3年後、25歳になった武田翔太がエースとして君臨し、円熟期を迎える中堅やベテランが脇を埋める。そこに、14年ドラフトの松本と笠谷、そして15年の高橋、小澤がローテに割って入る。そうなれば、ソフトバンクには他球団が手のつけようのない、黄金時代が到来するかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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