野球選手の能力は全て数値化が可能に? 敏腕代理人が用いる「Pファクター」
ボラス氏が重要性力説する新指標とは
先週フロリダ州ボカラトンで行われたGMミーティングで、敏腕代理人として名高いスコット・ボラス氏が恒例の“独演会”を開いた。
ナショナルズのブライス・パーカー、メッツのマット・ハービーら数多くのスター選手をクライエントに持つボラス氏は、今オフのフリーエージェント市場を見ても、クリス・デービスやウェイン・チェンなど市場の流れを左右しそうな選手を抱えている。それだけにボラス氏に質問をしたい記者は山ほどいるが、個別取材に対応していては身が持たない。ということで、11月のGMミーティングと12月のウィンターミーティングでは、会期中に必ず一度記者を集めて質疑応答の場を設けているというわけだ。
質問はボラス氏のクライアントに関するものに限らず、「クオリファイング・オファー制度はしっかり機能していると思うか?」「メジャーリーグが利益を分配する現行方法をどう思うか?」など多岐にわたる。30人、時には50人に迫ろうかという数のメディアに囲まれながら、方々から投げかけられる質問に答えること約1時間。自信たっぷりに持論を展開する姿は、1人の代理人という枠を超えて、メジャー界のご意見番といった様子だ。
今回のボラス氏の話の中で、興味を引かれたことがある。ボラス氏が「Pファクター」と呼ぶ選手の能力査定項目だ。