ド軍名スカウトの一面も メキシコ監督「今大会は日本が1番だと思う」
2本塁打の山田に「ドジャースにいっても黒田のようにいい選手になるのでは」
メキシコは今大会直前に辞退の可能性も浮上したほどドタバタ劇の中での参加となった。それでも下馬評を覆し、1次ラウンドB組でベネズエラ、ドミニカを撃破。さらに準々決勝でも1次ラウンドA組を全勝通過したカナダを破り、4強まで勝ち上がった。
惜しくもメダルには届かなかったが、ブリート監督は「チーム編成に3日間くらいしかなくて大変だった。その後も大会への準備期間が短く、メキシコリーグとの問題もあった。やっとここまで来た。メキシコがあのような状況でここまで来るとは誰も思っていなかったはず」と言う。その過酷な状況でも手腕を発揮し、チームを4強にまで導いた。そんな指揮官が“世界一”と認めたのが日本だった。
ブリート監督はこの日の初回、2回と2打席連続で本塁打を放った山田哲人内野手(ヤクルト)についても、メジャースカウトとしての視点から称賛。「ホームランを打つためには力強いバッターでなくてはいけない。2本も打っているので、すごいパワーヒッターだと思う。何歳かわからないが、ドジャースにいっても黒田(博樹)のようにいい選手になるのではないか」と話し、日本を代表するスラッガーが、かつてドジャース、ヤンキースで活躍した右腕のように、海の向こうでも活躍できるとの見方を示した。
1次ラウンド5戦全勝で決勝トーナメントに進出し、唯一敗れた韓国戦でも終盤までは圧倒。大谷翔平(日本ハム)や中田翔(日本ハム)ら投打で輝いた選手も数多くいた。そんな侍ジャパンは多くのスカウトが集結した国際大会で強烈な印象を残したようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count