パドレスの「ロックスターGM」も前田健太に熱視線 「状況を注視している」
来日したプレラーGMに単独取材、去就注目の前田は「何年間もスカウティングを続けている」
「ロックスター」の異名を持つMLBパドレスのA・J・プレラーGMが単独取材に応じ、ポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー移籍の可能性がある広島の前田健太投手を「本当に優秀」と絶賛した。数年前からスカウティングを続けていたことも認め、前田のポスティング利用が広島に容認されるか、動向を注視していることを明らかにした。
パドレスは日本球界との密接な関係性を構築するために、18日に東京都内、21日に高知市内で小・中学生の野球教室を行った。将来のプロ野球選手、そして、メジャーリーガーの卵を育成するために、中継ぎ右腕のブランドン・マウアー投手ら現役メジャーリーガーが来日。さらに、今季限りで現役引退してインターンとしてのパドレス加入が決まった斎藤隆氏(元楽天)、中日や阪神で現役時代に活躍したアロンゾ・パウエル打撃コーチ補佐、ローガン・ホワイトGM付シニアアドバイザー(SA)、ライリー・ウエストマン育成総監督ら、錚々たるメンバーで約200人の子供たちに指導を行った。
また、22日にはNBP球団から今季戦力外となった5選手を含める12人を招待し、高知市内で球団史上初となる日本でのトライアウトも行ったパドレスは、侍ジャパンのエース右腕にも熱視線を注いでいる。
「ケンタ・マエダは何年間も我々のフランチャイズがスカウティングを続けている存在です。何故なら、彼がアメリカで投げたいという希望を持ち、メジャーに挑戦するという話題が数年前からありました。NPBのみならず、国際大会で彼を見てきました。
彼はすべてのチームが動向をうかがっているようなタレントです。我々も彼の状況がどうなるのか注視しています。昨年もポスティングで挑戦するという話でしたしね。ポスティングに至るまでのプロセスは平易ではありません。だから、私としては彼のメジャー挑戦についての動きが公式なものになる瞬間を待っています」
プレラーGMは、パドレスが前田に対する入念な調査をすでに済ませており、ポスティングによるメジャー挑戦の正式決定を待っている状態であることを明らかにした。