パドレスの「ロックスターGM」も前田健太に熱視線 「状況を注視している」
昨オフの大補強で米国では「ロックスターGM」の異名も、「マエダは本当に優秀」
レンジャーズ時代にGM補佐としてダルビッシュ有投手、引退した建山義紀元投手、レッドソックスの上原浩治投手の獲得に尽力したプレラーGMは現在、米球界の“スーパースター”だ。
2014年8月にパドレスのGMに就任すると、今季開幕前には強打者マット・ケンプ外野手、ジャスティン・アップトン外野手、ウィル・マイヤーズ外野手、守護神クレイグ・キンブレル投手を獲得するなど、衝撃のトレードを次々と実現させた。さらに、フリーエージェント市場の目玉の1人だったジェームス・シールズ投手を補強。ストーブリーグの話題をさらった。
この一連の大補強は全米で「プレラーパルーザ(お祭り騒ぎの意味)」と呼ばれ、スターのケンプは入団会見で「彼こそロックスター」と紹介。そこから「ロックスターGM」の異名を手にすることになった。
スターと呼ばれながらも、優しい穏やかな語り口のプレラーGMは、前田の詳細な評価についての質問にこう答えた。
「まだ彼が獲得できる状況になっていないので、彼についての細かい評価は避けたい。ですが、これだけは言えます。彼は本当に優秀なピッチャーです。マエダに限らず、NPBの投手については常に正しい評価をできるように準備を進めています。その選手が日本でプレーしたいのか、MLBで本当にプレーしたいと考えているのか。その情報収集は大事です」
ダイヤモンドバックスのデリック・ホール球団社長は、前田のポスティング利用が決まれば、獲得に乗り出す方針をすでに明らかにしている。ドジャースも日本人右腕に関心を示していると伝えられており、今オフ、ナ・リーグ西地区で前田争奪戦が勃発するかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count