パ新人王の有原航平 活躍の原点となった大学時代の意外な出来事とは?

日本ハムとの相性の良さも追い風に

 新人王の追い風になったことが、もう一つあるとするなら、球団との相性だ。有原は4年秋に右肘を痛め、春季キャンプは2軍調整となった。それでも、球団は「急がば回れ」の方針で決して焦らせることなく、じっくり調整させていた。

 有原も高3夏に右肘を痛めた過去があり、2度目の故障で慎重になっていた。即戦力投手として期待される中で、患部に完全に不安がなくなるまでに回復できたことが、1軍デビュー後の活躍につながっていった。

 とはいえ、防御率4.79という数字が表すように、好不調の波があり、いくつかの課題を残したことも事実だ。

「まさか、ボクが選ばれるとは思っていなかった。来年はイニング数を増やして、規定投球回を投げきれるようにしたい」

 表彰式では来年に向け、さらなる飛躍を力強く誓った有原。「怪我」の影響なくスタートできる2年目こそ、真価を発揮するときだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

【山崎編はこちら】

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