定位置奪取はならず 日ハム谷口の現在地「自分で道を作っていかないと」
「成績が落ちている中で金額がアップするというのは…」
――2軍でつかんだ手応えとは?
「自分の打撃を見直し、どうすれば打てる確率が上がるのか、その体の使い方を確認できた。あとはモチベーションです。シーズン終盤で1軍に上がった時に『プレーの顔つきが変わったね』と周りに言われましたし、栗山監督からも『1軍で勝負できるようになってきた』と言っていただいた。来年に生かしたいです」
――来季年俸は100万円アップの1100万円で契約更改した。
「正直言うと、成績が落ちている中で金額がアップするというのは…。あまり納得いかないシーズンでしたし、契約させてもらったことにはとても感謝しています。(年俸が下がると)思ってました」
――交渉の席上では球団幹部からどんな話をされたか?
「スタメンで出ても最後まで試合に出続けて、守備固めを出されないようにと言われました。『もう1打席あれば、安打や本塁打も出ていたかもしれない』と。このオフの取り組みは打つだけでなく、走ること、守ることもレベルアップしないといけない。やることはたくさんあります」
――レベルアップへ必要なトレーニングは?
「体の状態は(シーズン終了後に)断食で3日で4キロ痩せて、体の軽さもある。周りからは『痩せすぎでは? 大丈夫か?』と言われますが、大丈夫です。普段の打撃練習中の守りも、ただの球拾いにならないように。(守備中も)投手が見ているので、投手が安心できるような練習をすることが上達の近道だと思います」