Rソックスの地元ボストンでも前田健太待望論? 「最高の国際的タレント」
「マエダ獲得に大金を必要とすることはない」
9イニング当たりの被安打数が7.5で、田中の8.1を上回っており、9イニングあたりの四球数1.9はダルビッシュの2.4よりも上だという。その一方で、9イニング当たりの奪三振数7.4がダルビッシュ(8.9)と田中(8.5)を下回るというデータも記し、182センチ、81キロの体格については「風でぐらつくかもしれない」と不安視する。
さらに、前田はフリーエージェント市場の目玉の先発投手4人(デビッド・プライス、ザック・グリンキー、ジョーダン・ジマーマン、ジョニー・クエト)に比べると「未知数」だというが、「4人のトップフリーエージェントの誰よりも金銭面でより少ない負担で済む。彼は年齢的に若くもある」という点もプラス材料になるとしている。
また、151キロの速球の制球がメディアで評価される一方、スライダーは鋭くも安定性を欠くとして、メジャーで好条件を得る材料となった田中の強烈なスプリットやダルビッシュのカーブほどの脅威はないと分析。速球のスピードと奪三振率が投手の評価額に影響するメジャーで、前田はどちらも圧倒的な数字を残していないとしており、「マエダ獲得に(ダルビッシュ、田中ほどの)大金を必要とすることはないかもしれない」と指摘した。
前田はレッドソックスのような巨大なマーケットでの収益性を誇る強豪にとっては「トップチョイスにならないだろう」と最優先事項ではないとしながらも、「最高の国際的なタレントがすでにショーへの準備を整えている中、レッドソックスは(争奪戦に)参戦へと傾いている」とレポートしている。
すでにダイヤモンドバックス、パドレスといった球団の名前が浮上しているが、これまで多くの日本人投手が所属してきた名門球団も、前田の移籍先の有力候補の1つとなりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count