MLBのノンテンダー選手とは? NPB球団にも大きな意味を持つ12月2日
ノンテンダーならばNPB球団が獲得する場合も移籍金は必要なし
12月2日に整備された40人枠内の選手を見ると、改めて各球団がオフにどんな補強を目指しているのかが見えてくる。
先発ローテ入りする投手が欲しいのか、あるいは二遊間が欲しいのか、パワー打者が欲しいのか、スピードを加えたいのか。今年は12月7~10日にテネシー州ナッシュビルで開催されるウィンターミーティングを舞台に、来季に向けた補強ポイントをより明確化させた各球団が他球団や代理人らと折衝し、チーム作りに取り組んでいくというわけだ。
12月2日という日付は、日本の球団にとっても大きな意味を持つ場合がある。来季に向けての補強候補に挙がっている選手が40人枠に入っている場合、日本の球団は選手が所属するメジャー球団に対して移籍金(もしくは譲渡金)を支払わなければならない。だが、ノンテンダーとなった場合はFA同様の手続きを踏めばよく、球団間での移籍金の支払いは発生しない。他球団と競合しない選手であれば、ひとまず12月2日まで待てば、余計な支出を抑えられることがある。
12月2日、果たして各球団は来季に向けてどんな方向性を打ち立ててくるのか、要チェックだ。
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佐藤直子●文 text by Naoko Sato
群馬県出身。横浜国立大学教育学部卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2004年にフリーとなり渡米。以来、メジャーリーグを中心に取材活動を続ける。2006年から日刊スポーツ通信員。その他、趣味がこうじてプロレス関連の翻訳にも携わる。翻訳書に「リック・フレアー自伝 トゥー・ビー・ザ・マン」、「ストーンコールド・トゥルース」(ともにエンターブレイン)などがある。