復帰の和田、復活かける松坂…12球団一熾烈、ホークスローテ争いの行方は?
スタンリッジ退団も潤沢な戦力揃うホークス、有望な若手投手も豊富
さらに、千賀滉大もいる。ロッテとのクライマックスシリーズ、ヤクルトとの日本シリーズでは重要な局面での中継ぎとして起用された右腕。150キロ台中盤の真っすぐと鋭いフォークを武器の千賀も来季は先発候補の1人に挙がる。
今季鳴り物入りで加入しながら、右肩故障で1軍登板なしに終わった松坂大輔も、このままでは終われないだろう。右肩関節唇などの手術を受け、現在は温暖な米国でリハビリ中。来季は復活をかけるシーズンとなる。
東浜巨、飯田優也、岩嵜翔、二保旭といった若手も、秋季キャンプで工藤監督自らがトレーニング方法を教え込んだように、ローテの一角に食い込めるくらいの成長を期待している。
昨季のドラフト1位・松本裕樹や、同4位の笠谷俊介といった将来が楽しみな素材もいる。さらには、今年のドラフト1位、県岐阜商の高橋純平という大器も加わる。この3人は、育成主眼となるだろうが、その力でローテ争いに加われるようになれば、ソフトバンクの投手層はとてつもない厚みとなる。
今季のローテからはジェイソン・スタンリッジが退団。ブライアン・ウルフも退団となった。しかし、その穴を微塵も感じさせないだけの投手陣が、今のソフトバンクには揃う。12球団一の熾烈な競争。これを勝ち抜けなければ、ローテの座をつかむことは出来ない。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count