2年で年俸13分の1の日ハム武田久 「手術しないと生きていけなかった」
「球団に『もう1回頑張れ』と言われてなければ…」、抑え復帰には「僕が言うのは場違い」
――復活へリハビリを進めている。
「まだ走れてないが、順調というか予定通り。春季キャンプに間に合うと思いますし、そのつもりでやっている。まずしっかり投げられる状態に戻すことが大事。まだキャッチボールは足を上げて投げられない状態。30メートルぐらいです。走るようになったら、やれることが増えてくる」
――心が折れそうになったことは?
「右膝は古傷。手術しないと、生きていけないぐらいの感じだった。2回目の手術の時は『そろそろかな』という思いはあった。球団との話し合いで『もう1回頑張れ』と言われてなければ、引退していたかもしれない。今は痛みはない。普通に生活する分には問題なくなっている」
――来季への意気込みを。
「チームも変わってきて、若い子も増えてきている。自分がベテランと言われるようになって、勝ちゲームの終盤で投げる実力がないと使ってもらえない。若い子と同じ実力だったら、若い子を使うと思う。そのぐらいの覚悟でやらないと、なかなか枠に入れない。2年間投げてないですし。数字目標はないですね」
――守護神返り咲きへの思いは?
「正直ないです。増井も独り立ちして結果も出している。(抑えは)チームで1人しかいないポジション 。今の状況で僕が言うのは場違い。違うところで勝負するしかない。ビハインドの展開では使ってもらえない。勝ちゲームでしか使ってもらえないと思います」
――1軍マウンドへの思いは?
「2回目の手術で、ここで終わっても仕方ないと思っていた。(来季の1軍マウンドは)自分のためだけでない。球団やリハビリでもいろんな人の支えでやっている。いろんな人の思いを感じながら、もう1度、1軍のマウンドに立ちたい」
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count