2年で年俸13分の1の日ハム武田久 「手術しないと生きていけなかった」

2年で計2億2000万円ダウンも球団に感謝「引退してたかもしれない」

 日本ハムの武田久投手が、2年連続の大減俸から再起を目指す。

 2日に札幌市内の球団事務所で、6200万円減の年俸1800万円でサイン。昨オフは球団最大の1億6000万円ダウンを経験しており、2年連続で減額制限(年俸1億円以上は40%、1億円以下は25%)を超えた。2年で合計2億2200万円ダウンとなった。

 今季中に両膝を手術し、初めて1軍未登板でシーズンを終えた。千葉・鎌ケ谷市の球団施設でリハビリに励み、来年2月の春季キャンプでの本格的な投球を目指している。

 09、11、12年とセーブ王に輝いた救援のスペシャリストは、大減俸や来季の1軍マウンドにかける思いなどを語った。

――2年連続の大減俸となった。

「今年は何もしてないので。何も振り返ることがないです。(球団からの)評価は何もないと思いますけど、『もう1度頑張って欲しい』という気持ちがうれしかった」

――2年で2億円を超える減俸。生活面の変化は?

「変わらないです。来年の税金はある程度分かる。稼ぎがゼロになっても、僕は払える。みんなちゃんとやっていると思いますよ。よく心配されるんですけど、税金が払えないことはないです」

――3月に左膝、8月に古傷の右膝を手術した。夏の手術を考えたか?

「普通に野球をする以前に、私生活もままならないぐらいだった。来年、野球するかどうかは別にして、手術はさせてほしいと話させてもらっていた。その時に『来年もやってもらう』と言ってもらえたので。2回も手術して、野球が出来ることは本当に感謝しかない。なんとか球団の期待に応えたいです」

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