ジョンソン、マイコラス…投手は豊作 2015年新外国人を採点【セ・リーグ編】
来日しなかったルルデス・グリエルJrは「日本に来たら面白かった」?
○中日
ナニータ【B】 52試合出場、打率3割8厘、0本塁打、15打点
ネイラー【B】 10試合登板、4勝3敗、防御率3.81
バルデス【B】 22試合登板、5勝8敗、防御率3.18
リーバス【D】 1軍登板なし
ナニータについては、予想以上の活躍を見せてくれたと野口氏は分析。「(今年2月に)キャンプで北谷に行った時に、たまたまナニータがバッティング練習をやっているタイミングで(球場に)入っていったんですけど『これは大丈夫かな?』と思ったんですよ。そこそこ頑張りましたね」
好投しても報われず、白星が思うようにつかなかったバルデスにはBがついた。開幕から10試合目の登板でようやく初白星を挙げた左腕だが、野口氏は「あの谷繁さんが10回先発で使ったということは、内容的には合格点だったということ」と指摘。途中加入のネイラーについては「来年が真価が問われる」とした。
○DeNA
エレラ【B】 52試合登板、5勝4敗22ホールド、防御率2.96
ビロウ【D】 1試合登板、0勝1敗、防御率33.75
ロペス【A】 140試合出場、打率2割9分1厘、25本塁打、73打点
ルルデス・グリエルJr【H】
エレラは守護神・山崎康につなぐセットアッパーとして奮闘。「彼にはBをあげていい。もう一息でAですけど、チームが最下位に沈んでしまったのでBです」と野口氏は評価する。そして、巨人から加入したロペスがAに。「巨人にいた時の蓄積がありますからね。筒香が『プレミア12』で打った時に『中田さんが後ろにいたから』としきりに言ってましたけど、多分、シーズン中は後ろにロペスがいたからだと思うんです。そういう働きをロペスが出来たということでAをあげたい」
一方で、兄と同じように来日しなかったルルデス・グリエルJrについては、野口氏は「Hくらいにしておいてください。まず来なさいよ、という話ですからね」と激辛評価。ただ、「プレミア12」でのプレーは印象に残ったという。
「ルルデスは来たら面白かったという気がしました。外野も守れるし、セカンドも守れる。DeNAは石川雄洋が途中で駄目になってしまったので、(チームにいたら)そこの穴を埋められたんじゃないかなと。そんな気がしました」。DeNAは大きな魚を取り逃がしたのだろうか。
セ・リーグは来季、マイコラスやジョンソンといった2年目を迎える助っ人が、相手の研究をかいくぐって結果を残せるかが見どころの1つとなりそうだ。もちろん、マートンが退団となった阪神が獲得した助っ人など、新戦力の実力も気になるところ。ヤクルトや阪神などは、外国人選手の補強次第で結果が変わってくる可能性もありそうだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count