岩隈も続けるか―日本に縁のあるドジャース、野茂、斎藤、黒田らも活躍

野茂は新人王、斎藤は守護神、黒田はローテの軸

 野茂は初年度から圧巻の活躍を見せてメジャーに旋風を巻き起こし、瞬く間にスター選手になった。新人ながらオールスターの先発を任され、13勝6敗、防御率2.54、236奪三振(リーグ1位)の成績で新人王を獲得。02年に復帰後も2年連続16勝をマーク。03年は開幕投手を任され、ダイヤモンドバックスの剛腕ランディー・ジョンソンに投げ勝って完封勝利を挙げた。現在でもロサンゼルスでは人気を誇り、13年8月にドジャースタジアムで始球式に登場した時には、大歓声を浴びた。

 石井は02年にデビュー6連勝をマーク。後半戦は息切れしたものの、初年度に14勝10敗、防御率4.27の成績を残した。木田はタイガースなどでプレー後、1度はオリックスに入団して日本に復帰。03年に再渡米してドジャースに入団したが、開幕前に交通事故にあうなど印象に残る活躍は出来なかった。

 斎藤は36歳でマイナー契約で入団しながら、1年目の途中からクローザーを任され、24セーブを挙げた。2年目の07年は不動のクローザーとして39セーブ。在籍3年間の防御率は1.95と圧巻の数字を残している。

 日本人として最後にドジャースでプレーしたのは黒田。先発ローテーションの軸として活躍し、09年には開幕投手を務めた。当時のドジャースは財政状況が悪く、戦力的にも厳しかったため、十分な援護を受けられずに黒星が先行。11年には202イニングを投げて防御率3.07ながら、13勝16敗に終わった。だが、先発ローテを守るタフさと抜群の安定感は高く評価され、12年にFAでヤンキースに移籍した。13年にドジャースタジアムに“凱旋登板”を果たした時には大きな拍手を浴びた。

 野手でも、中村紀洋が05年にメジャーで17試合に出場している。

 野茂の時代から日本人ファンには馴染みのあるドジャース。来季からは沖縄生まれの元人気選手、デーブ・ロバーツ氏が監督を務めるなど、日本とは何かと縁が深い。地元ファンも、岩隈が先発としてマウンドに上がれば、野茂や黒田の姿と重ね合わせて、大きな歓声を送ることになるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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