MLB移籍の前田健太、代理人はダル、岩隈と同じ会社に 米メディアが報じる
大手エージェント会社が担当へ、争奪戦で好条件引き出せるか
広島からポスティングシステム(入札制度)を利用してのメジャー移籍を容認された前田健太投手の代理人を大手エージェント会社の「ワッサーマン・メディア・グループ」に所属するアダム・カッツ氏が務めると、米メディアが伝えた。「ワッサーマン・メディア・グループ」はダルビッシュ有投手(レンジャーズ)、岩隈久志投手(マリナーズ)らとも契約している。
ESPNのジェリー・クラスニック記者は「ケンタ・マエダはワッサーマンのアダム・カッツを代理人として、フリーエージェントの交渉に臨むことになる。多くの候補球団がある」と報告。これを受け、移籍情報などを網羅する情報サイト「MLBのトレードルーマーズ」も、カッツ氏が前田のエージェントを務めると取り上げている。
前田は昨年に続いて広島にメジャー挑戦を直訴。球団側は、今季の活躍やチームへの貢献などを高く評価し、ポスティングの利用を容認することを発表した。ポスティング申請の手続きを終えれば、30日間の交渉期間に入り、争奪戦のゴングが鳴る。
広島は譲渡金を上限の2000万ドル(約25億円)に設定すると見られているが、すでにジャイアンツ、ドジャース、ダイヤモンドバックス、カージナルス、ヤンキース、カブスなどが候補として浮上。この他にも、岩隈との再契約に失敗したマリナーズなど、手を挙げる複数の球団が出てきそうだ。
好条件を引き出すためには、代理人の手腕が重要になるだけに、大手エージェント会社の存在が前田への追い風になりそうだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count