ピッチャーは一人じゃない プロが帽子の裏に書く自分へのメッセージとは
巨人山口が書いていた「11=47=22」の意味は?
オリックスの西勇輝投手は「きっと大丈夫」。マウンドで自分に言い聞かせるようにつぶやく言葉。マイナス思考になりそうな時も、自分を信じて投げ込んでいく。オリックス球団では、この文言が入ったオリジナルTシャツが作られている。
巨人の山口鉄也投手は「11=47=22」と記していた時期があった。これは自分の背番号47が当時同僚の久保裕也投手がつけていた11、越智大祐投手がつけていた22に挟まれた形だ。当時、ブルペンで支えになっていた2人が2軍調整で、1軍に自分しかいなくなったため、2人の気持ちを背負いながら投げていた。
今年8月に716日ぶりに勝利投手となった楽天の釜田佳直投手は「逆襲 2014・3・6」と自分が右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた日付を大きく明記。手術日もそうだが、苦しいリハビリも忘れないという決意の表れだった。復活劇は感動を呼んだ。
ここで上げたのはごく一部の例だが、その何気ない仕草や言葉に野球選手の人間性を見ることができる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count