黒田は「A」も松坂は…2人の名投手に明暗、2015年の日本球界復帰選手を採点
苦しむケースが多い米球界からの日本復帰、各選手の今季の出来は?
メジャーリーグから日本球界に復帰した選手は、これまで苦しむケースが多かった。NPBで圧倒的な成績を残していたプレーヤーが輝きを取り戻せなければ、かつての姿を重ね合わせるファンのイメージとのギャップは生まれやすい。さらに、高年俸で復帰するパターンが多いため、成績が伴わなければバッシングにつながることもある。
2015年シーズンは米球界から4選手が復帰。かつて日本球界で活躍していた選手たちは、ファンの期待に応えることが出来たのだろうか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏に採点をつけてもらった。「よくやった」がA、「まずまずだった」がB、「もっと頑張ってほしかった」がC、そしてほとんど結果を残せずに「がっかりした」がDの4段階評価で、注目選手の今季を振り返る。
◯中島宏之内野手※(アスレチックス傘下2A→オリックス)【C】
117試合出場、打率2割4分、10本塁打、46打点
◯田中賢介内野手(レンジャーズ傘下3A→日本ハム)【B】
134試合出場、打率2割8分4厘、4本塁打、66打点
◯松坂大輔投手(メッツ→ソフトバンク)【D】
1軍登板なし
◯黒田博樹投手(ヤンキース→広島)【A】
26試合登板、11勝8敗、防御率2.55
米国では1度もメジャー昇格を果たせず、3年ぶりに日本球界に復帰した中島は、渡米前のような活躍を見せられず。負傷離脱もあっただけに、野口氏は「(FA移籍で加入した)小谷野と同じ理由でCですね。怪我でいなかったことにプラスして、調子が上がらなかった。アメリカでの2年間が彼のリズムを狂わせてしまったなという感じですよね」と厳しく指摘した。