米経済誌が分析 なぜメジャーリーガーの年俸は異常なほど高騰している?
MLBには選手の年俸上限が存在しない
そして、3つ目にして最大の要因とされているのは、MLBに選手年俸の制限額が存在しないことだ。現在、選手総年俸が一定額を超えた球団には“ぜいたく税”が加算されるが、強化費自体に制限はない。一方、MLBを含めて米4大スポーツと呼ばれるNBA、NFL、NHLには、「サラリーキャップ」と呼ばれる年俸の制限が存在すると記事では指摘。NBAでは、選手1人の年俸として2290万ドル(約28億円)が上限に設定されている。
今季、このバスケットボール界の最高年俸を凌駕した高給取りはMLBに14人もいたという。
MLBの選手が圧倒的な条件の契約を手にすることが可能となった原因は、この3つの条件が重なっているためだと記事では分析。2014年に楽天からポスティングシステム(入札制度)でヤンキースに移籍した田中将大投手は、7年総額1億5500万ドル(約190億円)という大型契約にサインし、FAでドジャースに加入する岩隈久志投手も3年総額4100万ドル(約50億円)という好条件を手にした。
ポスティングシステムでメジャー移籍に踏み切る広島の前田健太投手もメガディールをゲットすることができるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count