マートン、ルナ…まだNPBで活躍が期待できる外国人助っ人は?【野手編】

もう日本での活躍が期待できない選手も…

 外国人に最も求められる長打力を兼ね備えたタイプで自由契約となった選手もいる。3年ぶりにオリックスに復帰し、チームが絶望的な状況だった前半戦に気を吐いたフランシスコ・カラバイヨも、バルディリスと同じように「シーズン途中に戻ってくるタイプになるのでは」と野口氏は見ている。

 ただ、代打要員としてならば、セ・リーグ覇者が獲得に動いても面白いという。

「右の代打要員でいいならヤクルトですよね。レギュラー陣はいい(選手ばかり)ですけど、(代打は)ようやく鵜久森を獲ってきて何とかなるかなという感じでなので。(今年怪我で長期離脱した)バレンティンもコンデイション的に怪しい部分がある。そうなったら、カラバイヨがレフトでもいい。外国人枠が許されるなら、ということになりますね。オンドルセク、バレンティン、ミレッジといて、ロマンも再契約するかもしれない。ただ、ミレッジとカラバイヨを比べたら、カラバイヨの方がいいかなという気はします」

 一方で、楽天に鳴り物入りで加入したギャビー・サンチェスは、バリバリのメジャーリーガーとしての実力を見せられず。野口氏は「あの姿を見たら、ちょっと日本では厳しいですね」と指摘した。同じ楽天では、日本3球団目となったウィリー・モー・ペーニャ外野手も、オリックスに所属した昨年から本塁打(32→17)、打点(90→40)を大きく落とした。「そろそろかな、という感じがします」と、野口氏は日本でプレー続けるのは厳しいと見る。

 広島に途中加入したシアーホルツも実力の片鱗を見せながら自由契約となったが、「アメリカに帰ってしまうのかなと。彼もバリバリのメジャーリーガーでしたし、向こうでも契約があると思うので。マイナー契約から招待選手でキャンプに行って、メジャー契約を取れる選手だと思います」と分析。MLBでのプレー経験がある選手たちが来季、どんな環境で野球をやることになるのだろうか。

 また、オリックスを自由契約となったエステバン・ヘルマンも今季は怪我や不調に苦しみ、西武時代のような活躍は見せられず。外国人としては長打力に欠けることもあり、野口氏は「ああいうタイプの選手が欲しくて狙っているならいいと思います。でも、あのタイプだったら日本人の方がいい。年俸1億であれでは、獲り手はないかなと思います」と厳しく評価した。

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