活躍に確かな評価 14年ぶりリーグVのヤクルト、契約更改は大幅増が続出
来季も成長が期待できる選手たち、リーグ優勝の最有力候補?
◯大引啓次内野手 7000万円(現状維持)
FAで日本ハムから加入も、前半戦は極度の打撃不振に苦しみ、5月には負傷で戦線離脱。しかし、6月に復帰後は打撃と守備の両面でチームに貢献した。それでも、打率は最終的に2割2分5厘に終わり、出塁率、守備率はいずれも自己ワースト。複数年契約のため、現状維持でサインした。
◯秋吉亮投手 6800万円(3600万円アップ)
ルーキーイヤーの昨年(61試合)を上回るリーグ最多の74試合に登板。6勝1敗22ホールド、防御率2.36の好成績で、同じリリーフ陣のロマン、オンドルセク、バーネットとともに優勝の原動力となった。納得の大幅アップ。連覇へ向けて、バーネットが抜ける来季も必要不可欠な存在となる。
◯中村悠平捕手 6700万円(2700万円アップ)
セ・リーグ球団では唯一とも言える正捕手として136試合に出場。ディフェンス面でさらなる成長を見せ、シーズン終了後には侍ジャパンの一員として「プレミア12」にも出場した。年俸も大幅アップとなり、球界を代表する捕手への階段を上っている。
この他、先発・中継ぎとして稼働した石山泰稚投手は300万円アップの4100万円、貴重な左の中継ぎとして存在感を見せた久古健太郎投手は700万円アップの3000万円、先発で開幕6連勝を飾った下手投げの山中浩史投手が1100万円アップの2200万円、自己最多の39試合に登板した徳山武陽投手が倍増の1580万円と高く評価された。一方で、松岡、山本、村中らはいずれもダウン。故障からの復帰を目指す由規も育成契約での再出発となった。
巨人、阪神、DeNAと3球団が新監督を迎えた来季も、ヤクルトが優勝の筆頭候補となりそう。大幅アップを勝ち取った伸び盛りの選手たちが力を発揮すれば、連覇が実現する可能性も十分にありそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count