ジョーンズ加入で巨人の外国人枠争いが激化 1軍で活躍するポイントは?
4月に2軍落ちも、腐らず真面目に練習したマイコラス
今季13勝の勝ち頭だったマイコラスは今年の開幕時は決して評価の高い投手ではなかった。オープン戦で打ち込まれた。開幕ローテは与えられたが、初登板から2試合で勝ち星なし。試合数の関係から、登板機会なしという理由で一度、降格させられた。
マイコラスにしてみれば、先発ローテを外され、不服だっただろう。しかし、2軍スタッフによると、「けがでも不振でもないのに2軍落ちを言われても、マイコラスは練習していたし、走っていた。ボール拾いもやっていました」と真面目な態度だったという。4月の約半月とはいえ、過去にここで腐ってしまう外国人選手もいたため、1つの関門を乗り越えたことが成功につながった。
入団1年目のマシソンも当時、制球難でまずは2軍スタートだった。日本の野球に慣れることを命じられたが、コーチのアドバイスに耳を傾けて、ランニングやダッシュを怠らなかった。ポレダは今年、休養の意味合いが強い2軍落ちがあったが、気持ちを切らしてはいなかった。アンダーソンも昨年、左肘を手術したが、リハビリや練習の手を抜かなかった。
これだけ外国人選手が多ければ、出場選手登録から外れる選手も出てくる。チーム事情で自分の状態が悪くなくても2軍行きを命じられた時に、どういう態度、練習姿勢を見せるのかが、ひとつのポイントになる。1年間、全員が好調であることはあり得ない。誰かが誰かの穴を埋め、チームとして戦うことで、V奪回へ大きく前進していくことだろう。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count