日ハムは若手の年俸大幅増が目立つ ベテランには容赦ない減俸も
中田、中島、近藤ら活躍した野手は軒並み大幅増
◯中田翔内野手 2億4500万円(4500万円アップ)
今季は2年連続で全試合出場し、打率2割6分3厘、自身初の30本塁打。2年連続大台突破となる102打点をマークした。打撃タイトルの獲得はならなかったが、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得。2億4500万円はチーム最高年俸となった。
◯中島卓也内野手 8000万円(4000万円アップ)
今季は遊撃手のレギュラーとして全試合出場。34盗塁で初の盗塁王、パ・リーグ遊撃手部門でベストナインに輝いた。打率2割6分4厘だったものの、ファウルで粘るカット打法で1打席の平均投球数4.32球はリーグ1位の粘り強さ。11月の世界野球「プレミア12」で侍ジャパン日本代表に選ばれ、リーグを代表する遊撃手となった。
◯吉川光夫投手 9000万円(3000万円アップ)
今季は開幕5連勝をマークするなど3年ぶりの2桁勝利となる11勝8敗、防御率3.84。チームでは15勝の大谷、10勝のメンドーサと先発3本柱として躍動。12年のリーグMVP男にとっては復活を印象づけるシーズンとなった。
◯近藤健介捕手 4800万円(3000万円アップ)
高卒4年目の今季は「7番・捕手」で自身初の開幕スタメン。5月下旬から5番打者を任されるようになり、129試合出場でリーグ3位の打率3割2分6厘をマーク。8本塁打、60打点はいずれも自己最高の成績だった。今季後半戦は右肩痛などでDHでのスタメンが続いたが、来季は再び捕手で勝負する。
◯有原航平投手 3000万円(1500万円アップ)
昨秋のドラフトで最多4球団が競合した早大出身右腕。右肘痛の影響で開幕2軍スタートだったが、プロ初登板初勝利を挙げた5月15日のオリックス戦(札幌ドーム)以降は先発ローテに定着。18試合登板で8勝6敗、防御率4.79。球団では10年の榊原諒投手以来5年ぶり12人目の新人王に輝いた。
◯田中賢介内野手 1億5000万円(現状維持)
昨オフに米球界から3年ぶりに古巣復帰した。今季は右肩痛に苦しみながらも、134試合出場。打率2割8分4厘、4本塁打、66打点と安定した打撃を見せた。2年契約最終年となる来季はゴールデングラブ賞、ベストナインの獲得を目指す。