日ハムは若手の年俸大幅増が目立つ ベテランには容赦ない減俸も
ベテラン投手2人は厳しい減俸、武田久は2年で計2億2200万円ダウン
◯斎藤佑樹投手 2300万円(200万円ダウン)
今季は開幕ローテに入ったが、12試合登板(先発は7試合)で1勝3敗、防御率5.74。13年の年俸3500万から14年は2800万、15年は2500万と3年連続のダウンとなった。それでも、今季前半戦で初の中継ぎを経験。カウント球からフォークを使う一球入魂の投球術に手応え。来季は先発で復活を目指す。
◯陽岱鋼外野手 1億6000万円(4000万円ダウン)
13年オフに2年総額4億円の契約を結び、今季が契約最終年だった。5月4日の楽天戦(札幌ドーム)で一塁ベースにヘッドスライディングした際に左手を骨折。約2か月の長期離脱となり、86試合出場で打率2割5分9厘、7本塁打、36打点。2日の第1回交渉を保留。15日の第2回交渉で出来高が付き、サインした。
◯武田勝投手 4000万円(7000万円ダウン)
09年から4年連続で2桁勝利を挙げてきた通算82勝左腕も、今季は9試合登板で3勝2敗、防御率5.84にとどまった。来季年俸は1億1000万円から減額制限(1億円超は40%まで)を超える7000万円の大幅ダウンとなった。
◯武田久投手 1800万円(6200万円ダウン)
今季中に両膝を手術し、初めて1軍未登板でシーズンを終えた。現在は千葉・鎌ケ谷市の球団施設でリハビリに励み、来春キャンプでの本格的な投球を目指している。昨オフは球団最大の1億6000万円ダウン。2年連続で減額制限(年俸1億円以上は40%、1億円以下は25%まで)を超え、2年間で合計2億2200万円ダウンとなった。
結果を出した若手選手の年俸アップが目立ち、チームを長く支えてきたベテランでも結果を出さなければ、容赦なく減俸となった。打倒・ソフトバンクを掲げるチームの来季の飛躍に期待したい。
※金額は推定。データはスタッツ・ジャパン提供。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count