広島はCS逃すも選手の活躍には確かな評価 大黒柱の黒田は球界最高年俸に

不調の「キクマル」は菊池が現状維持、丸は8年目で初のダウン

◯小窪哲也内野手 4000万円(1600万円アップ)

 今季も「切り札」として活躍し、代打で50打数19安打の3割8分と高打率を残した。シーズン中に取得した国内FA権を行使せずに残留。年俸4000万円で迎える来季も、勝負どころでの活躍に期待がかかる。

◯菊池涼介内野手 8500万円(現状維持)

 昨季は打率3割2分5厘をマークしたが、今季は2割5分4厘と苦しんだ。ただ、2年連続で全試合出場を果たし、リーグ最多の49犠打をマーク。圧倒的な守備力は今季も光り、3年連続でゴールデングラブ賞に輝いた。現状維持でサイン。来季は打撃面でも活躍を見せたい。

◯丸佳浩外野手 8500万円(500万円ダウン)

 開幕直後は打撃不振に苦しみ、主力としての活躍を見せられなかった。徐々に復調したものの、打率は昨年3割1分から2割4分9厘へと低下。リーグ最多の143三振を喫した。プロ8年目で初となるダウンで契約更改。菊池とともに復活が期待される。

 他には、正捕手奪取が期待された會澤翼は93試合の出場にとどまり、微増の400万円アップとなる2300万円でサイン。黒田、ジョンソンとコンビを組み、存在感を見せた石原慶幸捕手は複数年契約のため現状維持の1億円で更改した。主に外野手として97試合に出場し、打率2割7分5厘をマークした鈴木誠也は800万円アップの1700万円となったが、今季も三塁の定位置を確保できなかった堂林翔太内野手は170万円ダウンの1830万円でサインした。

 来季は前田が抜けるものの、チームは外国人を中心に補強を続けている。黒田の日米通算200勝、新井の通算2000本安打も達成間近となっているだけに、待望となっているリーグ制覇で花を添えたいところだ。

※金額は推定。データはスタッツ・ジャパン提供。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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