飛躍の巨人・立岡宗一郎が目指す理想の1番打者とは

契約更改で大幅アップ、巨人の1番打者として頭角現した立岡

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立岡宗一郎のこれまでの成績

 活躍に見合った評価をされ、立岡宗一郎は目を丸くしたという。来季の契約は900万円から3600万円にアップ。提示を受けた時のことを振り返り、「びっくりしました」と話した。「3年やって1人前だと思うので、今年だけで終わらないようにしたい」。慢心せずに2016年も気持ちを新たにして臨んでいく。

 毎年、巨人は1番打者を固定できない悩みを抱えていた。坂本勇人や長野久義が多くを務めてきたが、彼らは中軸を打つ選手。大事なポジションの不在に目を付けたのは、今季2軍監督を務めた岡崎郁氏だった。1軍ヘッドコーチを務めた経験から原前監督の考えを理解し、開幕から2軍で立岡を1番に据える起用を続けた。「1番がいなければ、1番打者を育てるしかない」、と。

 立岡は1990年生まれ。「昨年は(橋本)到や(大田)泰示の同い年の選手が活躍していたので、悔しい思いをしていた」と本音を明かしていた。橋本は3番打者、大田は4番打者として今年のキャンプから期待をされたが、持ち味を発揮できず、1軍定着とはならなかった。一方で立岡は5月24日に1軍に上がるといきなり2安打の活躍を見せ、指揮官をうならせた。

 昇格後、6月3日のオリックス戦から1番に起用され、がむしゃらに結果を出してきた。ふがいない打席があると、叱咤の意味を込めて、スタメン落ちもさせられたことも。7月30日のDeNA戦では2打席連続で三振し、試合途中に松本哲と代えられた。翌日の試合では橋本に1番・センターの座を譲った。ライバルにとられた悔しさがあった。

 その時は2試合スタメン落ちをし、冷静になった。

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