中日・若松、DeNA・久保康を上回る1位は? 2015年“制球力”ランキング
「コーナー率」ベスト5は納得の5人?
今季、パ・リーグの投手3冠には大谷(日本ハム)が輝いた。160キロを超える速球が武器の右腕は最多勝(15勝)、最優秀防御率(2.24)、最高勝率(.750)をマーク。その実力は球場の球速表示、10.98を誇った奪三振率などの数字、そしてテレビ画面を通じてのスピード感などで多くのファンが認識していることだろう。
パ最多奪三振(215個)の則本(楽天)は11月の「世界野球プレミア12」で自己最速の157キロを計測。セ最多奪三振(221個)の藤浪(阪神)や、パ最多セーブ(41個)を記録したサファテ(ソフトバンク)など、速球で打者たちをねじ伏せてきた投手たちは鮮明に印象に残っているはずだ。
そんな剛腕たちがいる一方、驚くような速球がなくても、精密なコントロールを武器とする投手たちも多く存在する。ここではそんな針の穴を通す制球力を武器とする投手たちをピックアップしたい。
指標とするのは「ストレートのコーナー率」。外角、内角いっぱいに制球されるストレートは、全ての投手に共通する基本のボールだ。今季1000球以上を投げた投手で、直球の全投球数のうちコーナーに投じられた率のベストとワーストを紹介したい。
まずは「制球力のスペシャリスト」5投手。堂々の1位はオリックス・西で1091球中、9.3%がコーナーいっぱいへの投球だった。侍ジャパンにも選ばれた25歳は今季、リーグ2位の防御率2.38を記録。スライダー、シュートを外角、内角に投げ分ける投球術で、凡打の山を築いた。