全ルーキーが契約更改終了 今季大幅アップを勝ち取ったセパ新人トップ3は?

最大のアップはDeNA山崎の3500万円増

 2015年のプロ野球は新人の活躍が目立ったシーズンだった。特にセ・リーグではDeNAの山崎康晃投手が1年目から守護神として大活躍。一時的に調子を落としたものの、シーズンの大半で安定した投球を披露し、37セーブの新人最多記録をマークした。ほかにも巨人の高木勇人投手や戸根千明投手、阪神の江越大賀外野手、DeNAの倉本寿彦内野手ら多くの選手が開幕1軍入りを果たし、ルーキーイヤーから存在感を見せた。

 パ・リーグでも新人王に輝いた日本ハムのドラフト1位・有原航平投手が8勝(6敗)をマークするなど、複数の選手が活躍している。高卒ルーキーとして17試合に出場し、プロ初本塁打も放った巨人のドラフト1位・岡本和真内野手が22日の契約更改で200万円増の1400万円でサインするなど、オフにアップ査定となった選手も多い。

 新人選手が契約更改を終えたこのタイミングで、今季のルーキーで大幅アップを勝ち取った選手をセパともに上位3選手ずつ見ていきたい。

【セ・リーグ】

○1位・山崎康晃(DeNA1位)3500万円増→5000万円
58試合2勝4敗、7ホールド、37セーブ、防御率1.92

 2014年のドラフトで外れ1位でDeNA入り。オープン戦で結果を残し、守護神に抜擢された。5月8日の巨人戦でプロ野球新人記録となる9試合連続セーブ、5月27日のオリックス戦でプロ野球新人最多記録となる月間10セーブをマーク。8月24日のヤクルト戦で新人最多セーブ記録を樹立し、最終的にリーグ3位の37セーブを積み上げた。

○2位・高木勇人(巨人3位)3000万円増→4200万円
26試合9勝10敗、防御率3.19

 入団当初は中継ぎ起用が検討されていたが、春季キャンプで先発としての適性を見出され、3月上旬にローテ入りが決定。開幕から5連勝。2勝目は阪神相手に9回2安打の完封勝利をマークした。巨人の新人が初登板から5連勝以上したのは、1966年に13連勝した堀内恒夫氏以来の快挙。ただ、シーズンを通して安定した投球を維持できず、試行錯誤で1年目を乗り切った。

○3位・戸根千明(巨人2位)1200万円増→2400万円
46試合1勝1敗、1ホールド、1セーブ、防御率2.88

 オープン戦ではほとんど打たれることなく、開幕1軍を勝ち取ると、中継ぎとして46試合に登板。9月12日のDeNA戦では同点で迎えた6回にマウンドに上がり、筒香、ロペス、代打の白崎と3者三振に仕留めた。その裏にチームが勝ち越し初白星をマークした。

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