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巨人・小林の正捕手誕生なるか 乗り越えるべき課題とは?

小林を変えた高校時代の捕手コンバート

 しかし、監督からは「死ぬ気でやってみろ。お前ならば絶対にやれる」と言われた。小林の心に初めて「挑戦」という火がついた。「捕手は違う世界が見えて、楽しいなと思えるようになった」。野村祐輔(現広島)とバッテリーを組み、甲子園に出場するまでに成長した。

 2007年の夏の甲子園では全国制覇を目指したが、決勝で佐賀北高校に逆転負けで準優勝。もし、優勝していたら、巨人・小林は誕生していなかったかもしれない。「この成績で十分だろうと思える自分がいなかった。もう1度、頂点を目指したい」と大学進学を決意。同志社大学へと進んだ。

 そこでも満足できず、プロを目指し、社会人野球の日本生命に進んだ。名前が少しずつスカウトに知れ渡るようになったが、試合に出られない時期もあった。「どこか自分はかっこよくプレーしようとしていた」。スマートにこなす姿勢をコーチに指摘され、すべてにおいて泥臭く、ボールを全力で追いかけた。毎日の野球へ取り組む姿勢が変わっていった。心・技・体の「心」の部分が磨かれ、2013年ドラフト1位で巨人から指名を受けるまでになった。

 小林に待ち受ける壁は高く、厚い。ここまでの2年間、敗戦と周囲の批判で何度もはね返されてきた。それでも超えられない壁はない。これまで試練を乗り越えて来たように、小林の戦いは始まっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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