まさに神業だった西武秋山の216安打 3方向に各70本、歴史的安打の足跡
ライバル・柳田が苦戦の左腕から打率4割、不得意はリーグ最強投手
2015年のプロ野球界で球史を塗り替える大記録が生まれた。西武・秋山翔吾外野手が、シーズン216安打数をマーク。阪神・マートンが2010年に放った214安打の日本記録を5年ぶりに更新した。
ここでは、歴史的なシーズンを送ったリードオフマンの216安打の内訳を「対戦投手別」「球種別」「打球方向別」に分けて、振り返ってみたい。
まずは対戦投手別の成績を見ていこう。
10打席対戦した中で、最も打率が高かった相手は、日本ハム・吉川で.400。続いてソフトバンク・摂津の.385、オリックス・ディクソンの.375と続く。奇しくも、首位打者争いに4厘差で敗れたソフトバンク・柳田が.143と最も苦手とした吉川から最高打率を残す結果となった。
不得意投手は日本ハム・大谷で.158、2番目がイ・デウンで.167、3番目のソフトバンク・武田には.235だった。
また、投手別の最多安打はロッテ・涌井、楽天・則本から放った「7」。意外にも“荒稼ぎ”している投手は存在しなかった。
【対戦投手別成績】※対戦成績10打数以上の投手のみ
▽得意投手
吉川(日本ハム)打率.400、出塁率.455、打数10、安打4、本塁打0
攝津(ソフトバンク)打率.385、出塁率.467、打数13、安打5、本塁打1
ディクソン(オリックス)打率.375、出塁率.444、打数16、安打6、本塁打0
▽不得意投手
大谷(日本ハム)打率.158、出塁率.273、打数19、安打3、本塁打0
イ・デウン(ロッテ)打率.167、出塁率.231、打数12、安打2、本塁打0
武田(ソフトバンク)打率.235、出塁率.278、打数17、安打4、本塁打0
【対戦投手別安打数】
涌井(ロッテ) :安打7、打率.269
則本(楽天):安打7、打率.280
メンドーサ(日本ハム):安打6、打率.273
ディクソン(オリックス):安打6、打率.375