イチローとジョーダンの初対面から20年、米国で特集「腕が3倍になったら…」
レジェンド同士の初対面から今月で20年、「クールなイチローが破顔一笑」
レジェンド同士の初対面が米メディアの間で改めて話題となっている。マーリンズのイチロー外野手とバスケットボールの“神様”マイケル・ジョーダンが初めて対面してから今月23日でちょうど20年が経過。この節目でCBSスポーツ電子版やMLB公式動画サイト「Cut4」、米スポーツ情報サイト「SBネーション」など複数の媒体が動画や画像付きで伝えた。
CBSスポーツは「必見:イチローがマイケル・ジョーダンと対面…1995年に」との見出しで特集。1995年、オリックスに所属していたイチローはオフにテレビ番組の企画でシカゴ・ブルズの練習を訪問。ジョーダンと初対面を果たしていた。その際、イチローのNPB安打記録などの実績を紹介し、ジョーダンにコメントを求めことなどを記事の中で振り返っている。
Cut4では1995という年がイチローのメジャー移籍の6年前で、ジョーダンがMLB挑戦を終えた直後だったことを紹介。また、野茂英雄が同年にナ・リーグの新人王に輝いたことにも触れている。練習場を訪れた当時の様子については「実際に顔を合わせると、クールなことで知られるイチローが破顔一笑となった」と振り返り、ジョーダンが「アメリカでプレーするのか?」と聞くと、イチローが通訳を介して「あなたと同じくらい大きくなったらいきますよ(実際は、腕が3倍になったら来ますよ)」と答えたことなども紹介している。
また、SBネーションは「90年代を過ごしてきた人にとって、この様な組み合わせは昨日の出来事のことのように思えるはず。若かりし頃の彼らの顔は、我々の心に焼き付いている。しかし、実際にこの動画に映る2人を見れば、月日の流れを感じるはずだ」と伝え、ジョーダンと対面を果たした22歳のイチローが当時、「トムとジェリー」がプリントされたタートルネックを着ていたこと、ナイキ社の「エアジョーダン6」を履いていたことなどを紹介している。
あれから20年が経った今も現役を続けているイチローは今年8月のナショナルズ戦で華麗なジャンピングキャッチを披露した際に、球団の公式ツイッターでジョーダンのダンク姿にかけて「エアー・イチロー」と称賛されていた。42歳になっても引退の2文字から縁遠いイチローは今後も節目節目で過去のエピソードが話題となりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count