山田の大活躍、優勝の影で珍事や“詐欺”も ヤクルトの2015年10大ニュース
大混戦を制してリーグ制覇、山田はトリプルスリーに史上初の快挙も
◯3位 真中監督、せっかちガッツポーズで赤っ恥
ドラフト当日、阪神も明大・高山を1位指名したことで、真中監督と金本監督で抽選となった。くじを開けた瞬間、燕の指揮官は両手を上げて渾身のガッツポーズ。テレビインタビューで「慣れ親しんだ神宮球場で共に頑張りましょう」と満面の笑みでメッセージを送った。だがその後、真中監督が「交渉権確定」の文字ではなく、NPBのマークを見て、交渉権を得たと勘違いしたことが判明。自他ともに認めるせっかちな指揮官が、大一番で凡ミスを犯した。
◯2位 14年ぶりのリーグ優勝
昨年まで2年連続最下位だったチームが、真中新監督に導かれ、大きく変貌。山田、川端、畠山を中心とした強力打線に加え、三木肇作戦担当兼内野守備走塁コーチを中心に守備力、走塁面を強化。リリーフ陣が安定したこともあり、接戦をモノにする試合が格段に増えた。大混戦のセ・リーグを最後に抜け出し、10月2日の阪神戦(神宮)で14年ぶりのリーグVを決めた。2位・巨人とはわずか1.5ゲーム差だった。
◯1位 山田、トリプルスリー達成 本塁打王と盗塁王の同時獲得は史上初
3、4月は本来の打撃が鳴りを潜めたが、5月から復調。後半戦は3番に固定され、8月には1試合3本塁打を含む日本タイ記録の4打数連続本塁打をマークした。さらに、春季キャンプから三木コーチと二人三脚で取り組んだ走塁も大幅に改善。昨季は15盗塁だったが、今季は34盗塁と倍増した。「開幕前から目標にしていた」という3割、30本、30盗塁のトリプルスリーを達成。さらに本塁打王(38本)と盗塁王を同時に獲得したプロ野球史上初めての選手となった。
山田、川端、畠山、中村がベストナインに選ばれるなど、個人としても、チームとしても、大きな飛躍を果たした2015年。まだ主力選手が若いことから、黄金時代の到来となる可能性も。来年の燕軍団が注目される。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count