男気フィーバーに世紀の誤審、マエケンの決断…広島の2015年10大ニュース

空前の男気フィーバー、痛手となった誤審…

○7位 新井、古巣復帰

 14年オフに阪神から減額制限を超える年俸を提示され、自由契約を選択。07年にFA宣言で退団した広島に、8年ぶりに復帰した。年俸は14年年俸2億円から90%ダウンの2000万円。今季は124試合出場。78試合で4番に座り、チープトップの打率2割7分5厘、7本塁打、57打点とチームを引っ張った。オフには4000万円増の6000万円で契約更改。背番号は今季の「28」から、広島入団時から16年間背負った「25」に。来季はあと29本に迫った通算2000安打達成もかかる。

○6位 男気フィーバー? 年間シート完売&史上最多の総入場者数

 球団が1月21日に本拠地・マツダスタジアムの年間指定席が全席完売したと発表。年間指定席は7種類で約8000席。14年シーズンは2年連続Aクラスで終え、カープ女子なども話題に。黒田博樹投手の復帰など優勝を目指せる戦力が整った影響が表れた。今季主催試合の総入場者数は211万266人で、球団史上最多。2016年シーズンの年間指定席(8300席)も完売となるか。

○5位 シーズン最終戦でCS進出逃す

 シーズン終盤に怒涛の5連勝をマークした広島はシーズン最終戦となった10月7日の中日戦(マツダスタジアム)で勝てば3位に滑り込み、3年連続3度目のクライマックスシリーズ進出が決まる状況だった。先発したエース前田も初回、4回と2安打ずつ許しながらも得点を与えない粘りの投球。しかし8回から登板した2番手の大瀬良が長打2本を含む3安打を浴びるなど、この回3失点。打線もわずか1安打で0-3と完封負けを喫した。3位・阪神と0・5ゲーム差で終戦した。

○4位 世紀の誤審

 9月12日の阪神戦(甲子園)、同点の延長12回表。田中の左中間フェンスを越えた勝ち越し弾が審判の判定で三塁打に。ビデオ判定でも覆らず、試合は引き分けに終わった。翌日にセ・リーグが再度の検証を行い、本塁打であったことを確認。誤審を認め謝罪したが、試合結果の訂正は行われなかった。これが本塁打と判定され、広島が勝っていれば、今季最終戦に敗れても70勝71敗2分け。阪神は70勝72敗1分けで、 広島がCS進出していた。

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