男気フィーバーに世紀の誤審、マエケンの決断…広島の2015年10大ニュース
黒田&マエケンの決断、球界最高年俸も誕生
○3位 黒田、8年ぶり日本球界復帰
メジャーで5年連続で2桁勝利を挙げ、ヤンキースをFAになった右腕が古巣復帰。ヤンキースの14年の1600万ドル(当時のレートで19億2000万円)と同程度とみられた破格の条件を断り、広島に復帰した決断は世間から「男気」と注目された。広島はドジャース時代の10年オフから5年連続で復帰オファー。メジャーか、帰国か、それとも引退か、右腕は悩み抜いた末に、昨年12月26日、球団へ「帰ります」と連絡した。背番号は07年まで11年間背負っていた15番。今季は右足首などの故障を抱えながらも、11勝8敗、防御率2・55をマークした。
○2位 マエケン、メジャー移籍へ
13年オフに近い将来のメジャー挑戦の意向を初めて表明。昨オフは不本意な成績で球団から容認されなかったが、今季は15勝8敗、防御率2・09。5年ぶりに最多勝、沢村賞を獲得し、11月24日に今オフのポスティングシステム(入札制度)による米大リーグ移籍の希望を申し入れた。球団は12月4日に同制度での移籍を容認。現在、メジャー球団との交渉が進められている。
○1位 黒田、現役続行&年俸6億円
シーズン終了後に現役引退を示唆していたが、12月8日に現役続行を決断。41歳出迎えるプロ20年目の来季は残り7勝に迫った日米通算200勝がかかる。同17日の契約更改交渉では2億円アップの年俸6億円プラス出来高でサイン。史上4人目の6億円到達で、現役ではオリックス・金子千尋投手の5億円を上回る球界最高年俸に。広島の選手が球界最高年俸となるのは1985年の山本浩二以来だ。
緒方監督2年目となる2016年。まずは2年ぶりCS進出を目指す。(※金額は推定)
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count