ベスト10に4つ!? MLB公式サイトの今季人気動画ランキングをイチローが席巻
イチローに出来ないことは「全くもって存在しない」
「同点の走者が一塁にいる9回裏、フェンス直撃の二塁打は同点だと思うだろう。通常はあなたが正しい。右翼でイチローと彼のジェダイばりに心を読んだトリックが現れない限りは。哀れなホアキン・アリアスに、チャンスはなかった」
寸評では、新作が公開されたばかりのスター・ウォーズにかけて、イチローの妙技をたたえている。
そして、このランキングで4つ目となるイチローの動画は、続く3位に入っている。4月16日の敵地メッツ戦、三塁打を放ったイチローは、ゴードンのニゴロで本塁に突入。タイミングは完全にアウトだったため、いったんストップしたが、送球がそれたのを見て再スタート。捕手のタッチを避けたものの、ホームベースに触れず、捕手のタッチも届かなかった。そして、イチローはもう1度ホームベースを左手で触りに行った。
際どいプレーとなったものの、判定はアウト。しかし、マーリンズベンチがチャレンジすると、5分44秒という異例の長さのビデオ判定の末、判定はセーフに覆った。2012年のポストシーズンで、捕手のタッチを2度もかいくぐって生還し、米メディアから「忍者」と絶賛されたプレーの再現のようだった。
「もし、このリストのここまでを見た反応が『イチローにできないことってあるの?』ならば、答えはノーだ。全くもって存在しない。彼のスライディングはアクロバティックで、審判すら欺く」
ベスト10の中に4つも登場したイチローの動画は、投球、打撃、守備、走塁と、いずれも種類の違うもの。寸評では、大ベテランの驚異の万能ぶりを改めて称えている。
ベスト15のランキングには、他にも今年を象徴する場面の動画がズラリ。2位はロイヤルズとホワイトソックスの大乱闘、1位にはカブスのファンがビールの入った紙コップでファウルボールをキャッチし、そのまま中身を飲み干した動画が輝いている。ただ、ランキングを“席巻”したイチローのハイレベルなプレーは、ファンを魅了し続けているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count