左打者の“泣き所”も苦にせず ヤクルトの天才・川端はどう攻めるべき？

セ・リーグが誇る巧打者のヒートマップは…「傾向なし」？

「あれだけ天才的なバットコントロールをするタイプは、ちょっと思い切ったことをする必要があるかもしれないですよね」

　一般的な左打者の弱点であるインローが川端には通用するとはいえず、セオリーにハマった配球では打ち取ることは難しいと分析。「ケースによっての球種選択を、もう少し引き出しを増やしてみるのもいいかもしれないですね」と配球の発想を広げることが必要との見解を示した。

　野口氏は最後に今回のデータを振り返り、「これだけを見ると、傾向はないです。むちゃくちゃですよ」と脱帽した。今年の川端は傾向を見いだせないほどに全ての球種・コースを打ち分けたといえる。

　2年連続で3割をマークし、いよいよ”本物”として他球団からもマークされる来季、セ・リーグが誇る巧打者は警戒をくぐり抜ける打撃を見せられるのか。各球団のバッテリーとの駆け引きに、注目したいところだ。

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フルカウント編集部●文 text by Full-Count