“好機”に食らいつき、剛球左腕獲得のヤンキース 一気に補強に動き出す?

ドジャース移籍消滅のチャップマンを獲得、DV容疑で出場停止処分の可能性もあるが…

 米国時間28日、ヤンキースに少し遅いクリスマス・プレゼントが届いた。レッズからキューバ人左腕アロルディス・チャップマンをトレードで獲得したのだ。球速100マイル(約161キロ)を普通に計時するチャップマンは、現在メジャー最速ピッチャーと言えるだろう。レッズの守護神として、2012年から4年連続で30セーブ以上を記録。すでに右腕ダリン・ベタンセス、左腕アンドリュー・ミラーとクローザーを任せられる2投手がいるヤンキースは、最強のリリーフ3人衆を手に入れたことになる。

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過去2年間のMLB奪三振率トップ10

 チーム再建を進めるレッズは、早い段階から来オフにフリーエージェントとなるチャップマンのトレードを画策していた。メジャー指折りの圧倒的な抑え投手だ。今トレードに出せば、代わりに複数の若手有望株を手に入れることができる。

 だが、今月上旬に開催されたウィンターミーティング中にはドジャースとのトレードが基本合意に達したという報道が流れたものの、10月末にチャップマンがドメスティックバイオレンス(DV)を働いた容疑が浮上。結局、ドジャース行きはなくなっていた。

 現在も、メジャーリーグ機構がDVの容疑に関して調査中のため(警察は事件として罪を問うてはいない)、新たな罰則により出場停止処分が科される可能性がある。そのためチャップマンの市場価値は急落したものの、多くのチームはリスクを背負いたくないがために、トレードに対して手をこまねいていた。

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