指名漏れ、4年半ぶり勝利、挑発ポスター、新記録…大学・社会人野球の2015年10大ニュース
秀才軍団は来年、勝ち点奪取と最下位脱出なるか
◯3位 東大、4年半ぶりに勝った
東京六大学で10年秋以降、負け続けてきたことが話題となっていた東大。秀才軍団が作ったリーグワーストの連敗記録は94に伸びたが、春の法大戦に勝ち、ついに連敗街道を脱出した。秋にも法大を再び破って年間2勝をマーク。来年は148キロ右腕・山本俊と145キロ左腕・宮台康平を擁し、14年ぶりの勝ち点奪取とともに最下位脱出を狙って奮闘する。
◯2位 「ミスター社会人野球」、Honda・西郷泰之が引退
都市対抗野球大会記録の通算14本塁打を記録したHonda・西郷泰之が、今季限りでの引退を表明した。96年のアトランタ五輪では井口資仁(現ロッテ)、谷佳知(元オリックス)らとともに銀メダル獲得に貢献し、25年間に渡って奮闘してきた43歳。度重なる怪我にチームの休部など、数々の苦難に打ち勝ち「ミスター社会人野球」と呼ばれた。そんなレジェンドが残した功績は、アマチュア球界でも長く語り継がれるだろう。
◯1位 明大・高山俊、東京六大学歴代最多安打記録樹立
今年90周年を迎えた東京六大学に金字塔を打ち立てたのが、明大・高山だ。大学の先輩でもある高田繁(現DeNA・GM)が保持していた歴代最多安打記録127を48年ぶりに更新。131安打という新記録を樹立した。プロでも活躍する多くの好打者を輩出してきた名門リーグで作った価値は計り知れないものがある。高山はドラフト1位の看板をひっさげ、阪神に入団。今度はプロの舞台で歴史に名を刻むような活躍を見てみたい。
大学、社会人での話題は多岐に渡り、ファンの記憶に刻まれる出来事が数多く生まれた。来年は果たしてどんなニュースがランクインするのか。いずれにせよ、アマチュア球界がさらに盛り上がるような1年を楽しみにしたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count<