レジェンド引退、鉄壁投手陣崩壊、低迷…オリックスの2015年10大ニュース
坂口は移籍、馬原&平野恵は引退、スランプの糸井「ふがいない」
〇7位 キャプテンの重圧? 糸井の大スランプ
糸井嘉男にとって2015年は両ひざ痛などケガに悩まされたシーズンだった。人生初の主将として迎えた1年は6年連続の3割がストップ。打率2割6分2厘、17本塁打、68打点で終えた。契約更改では7000万円減の2億8000万円でサイン。秋季キャンプ後には古傷を抱える左膝に「PRP治療」の血小板注射を施した。「ふがいない。チームを引っ張れなかった。体も心もきついことがたくさんあった。今は全部試合に出て成績を残すことしか考えていない」と決意を新たにしている。
〇6位 坂口、馬原が退団を決断
坂口智隆、馬原孝浩ともに球団から野球協約の減額制限(年俸1億円以上は40%、1億円以下は25%)を超える大幅ダウンを球団から提示され、同意せずに自由契約を選択。実績ある2選手の突然の退団騒動にファンは驚きを隠せなかった。その後、坂口はヤクルトへ移籍し、馬原は現役引退を発表した。馬原は12年間のプロ生活で通算385登板、23勝31敗47ホールド、182セーブ、防御率2・83。ソフトバンク時代の2007年に最多セーブに輝いている。
〇5位 平野恵一が現役引退を発表
9月25日、京セラドームで引退会見。169センチの小さな体でプロ野球の世界を生き抜いたガッツマンの引退。度重なるケガと戦ってきたが「自分の中での感覚が大事な時に動きができないと思った」と引退の理由を説明した。それでも「やり残したことはない。常に200%、300%、1000%でやってきたつもり。小さいけれど、この体も頑張ってくれた。もうそろそろ許してあげたい。お疲れさまと言ってあげたい」と最後は笑顔で締めくくった。通算1260試合で打率2割7分9厘、18本塁打、263打点。ベストナイン、ゴールデングラブ賞をそれぞれ2度受賞した。