柳田トリプルスリー、松坂手術、松中退団、圧巻V2…ホークスの2015年10大ニュース

松坂日本復帰フィーバーも1軍登板なし、工藤監督1年目で貯金「41」の圧巻V

○4位 現役唯一の三冠王・松中信彦が今季限りで退団

 04年に三冠王に輝いた松中信彦が9月29日に、2015年限りでソフトバンクを退団し、現役を続行することを表明した。来季のチームの戦力構想から外れており、球団からは進退を一任されていた。「ボロボロになるまで、自分が納得するまでやりたい」とし、19年間在籍したソフトバンクを離れ、他球団からのオファーを待つことを決断。ただ、現時点で来季の所属先は決まっておらず、オファーもないという。

○3位 松坂大輔が1軍登板なしのまま右肩手術

 今季、ソフトバンク最大の注目だった松坂大輔だが、1軍登板なしのまま、日本球界復帰1年目を終えることになった。「平成の怪物」の加入で春の宮崎キャンプが空前のフィーバーとなったが、3月18日にインフルエンザへの感染が発覚してから、一気に暗転。右肩筋疲労で約1か月のノースロー調整となると、復帰2戦目の直前にも右肩の異変を訴えて、登板を緊急回避。その後は全国の病院を回るなど回復を目指したが、状態は上向かず、8月18日に右肩の手術を受けた。

○2位 柳田悠岐がトリプルスリー達成

 9月15日のオリックス戦(京セラD)で30個目の盗塁を決め、トリプルスリーを事実上、決めた。3割6分3厘、34本塁打、99打点、32盗塁の堂々たる成績。トリプルスリー達成者では史上初となる首位打者を獲得し、最高出塁率のタイトルも獲得。パ・リーグMVPに輝き、「トリプルスリー」は15年の流行語大賞にも。クリスマスに行われた契約更改交渉では、今季の年俸9000万円から3倍増となる2億7000万円で契約を更改した。

○1位 2年連続日本一に輝く

 日本シリーズで対戦したセ・リーグ覇者のヤクルトも歯が立たないほどの強さだった。4勝1敗。その1敗も、山田の3打席連発という離れ業にしてやられたもの。力の差がグラウンド上には、如実に表れていた。工藤公康監督が就任して迎えたシーズンは90勝49敗4分けの貯金41、2位の日本ハムとは12ゲーム差をつけた。チーム打率、チーム本塁打、チーム得点、チーム防御率は、いずれもリーグトップ。投打ともに圧倒的な力を有して、日本一へと駆け上がった。

 3年連続の日本一を目指す2016年。李大浩の去就が不透明ながら、仮に退団となっても死角はないだろう。その穴を埋める選手や、楽しみな若手も育ってきており、抜きんでた戦力であるのは間違いない。怖いのはケガ人や主力の不振。それがなければ、来季のペナントレースも大本命だろう。(※金額は推定)

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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